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あっという間に、7月も後半です。

さっぱり更新しないので、「楓林堂だいじょぶか?」と

ご心配くださった皆さま、だいじょうぶ、生きてますよ!


今日はむさくるしい工房のスナップをお見せいたします。

目下ツレアイは4曲屏風1双を製作中です。

下張りが終わってこれから表になる側に鳥の子紙(フスマ紙みたいなの)

裏になる側に紺地の裂を張ります。


私ですか?

私は左手にある金屏風の修理です。

祝い事の宴会の時に立てられる背丈の高い6曲屏風。

あちこちに穴が開いて、それの補修です。

新品を買えばかなり高額なので、セレモニーホールさんでは

こうして修理に出して長く使っています。

近づかない限り、目立ちませんから、大丈夫。


私は穴ふさぎをしながら、穴のできたときの状況を想像します。

いいあんばいに出来上がった新郎の友人や親戚のおじさんが、

新カップルの後ろに回り込み、「ささ、1杯!」とお酒を勧めようとして、

おっとっと、ふらついて金屛風にぶつかり、ボコッと穴を開ける(笑)

おめでたい穴です。


水分、塩分を補給しながら、やっています。

ついでに糖分、脂肪分まで…

元気にこの夏を乗り切りたいものです。

皆さまもお元気で!







~浄土の風 薫る町に~       平泉 表具工房 こがさか楓林堂





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昨年6月のブログで嫁入り先を探していた額です。

私蔵しておくにはもったいなく、やっぱりこれは故三好先生の地元に

あるべきだ、と三好京三顕彰会事務局長さんに相談しました。

私としては前沢小学校でも、公民館でも、菩提寺の霊桃寺でもいいと

思いましたが、三好京三コーナーがある前沢図書館が一番いい、という

ことになり、訪れる人みんなの目にふれる場所に掲げてもらいました。


一昨日は毎年エッセイ仲間と続けているお墓参りでした。

(今年は足腰に自信がなくなったので、位牌堂でのお参りです)

お寺の後、図書館前の顕彰碑と館内のこの額を見てきました。


どうぞ、前沢にお出かけの節はどちらもご覧いただければうれしいです。

ついでに、前沢温泉「舞鶴の湯」フロントのどでかい額も、

先生の文章・揮ごう、私の表具なので、ひと風呂浴びてご覧ください。







~浄土の風 薫る町に~     平泉 表具工房 こがさか楓林堂



ゴールデンウイークがやって来たと思ったら、もう後半です。

平泉は1日から5日までの恒例「春の藤原まつり」で賑わっています。

が、メインの「義経公 東下り行列」があった昨日3日の人出。

わが家の前の道を行き交うクルマも人も、少なめ。

天気は上々だし、風もなく暖かな観光日和だというのに??


平泉、飽きられちゃったかな?

と、思っていましたが、今日はものすごい観光客です。

例年と同じ行事が行われているだけなのに、昨日よりはるかに多い

のです。目の前の道が何回も渋滞しています。

昨年のように臨時無料駐車場を開設したら、すぐに埋まりました。


お昼頃、いま駅前にいるという友人のメールによれば、巡回バスの停留所に

長蛇の列ができているとのこと。なにがどうして?


案外、住民の方が情報に疎かったりして…

ツレアイは仕事、私はまったくまつりに出ていくこともなく、

庭先のタラの芽を採って夕飯は天婦羅でした。







~浄土の風 薫る町に~     平泉 表具工房 こがさか楓林堂



今日は不燃物回収の日。

ゴミ集積所までの数十歩、沿道のサクラが気になります。

花曇りというのでしょうか、曇天に小さなつぼみがうっすらと色づいています。

そしてもっと上を見上げたら…、あらら、虹が!!


工房の入り口付近から眺めたら、中尊寺のお山(関山ーかんざん)を

すっぽり覆って、巨大ドームみたいです。

以前観たSF映画、地球外生物の侵略から守るために張ったバリアそっくり。


日本海の対岸から危ないものが落ちてくるかもしれないという

ニュースショーに、こんなシールドがあればいいのになぁと思う昨今です。






~浄土の風 薫る町に~   平泉 表具工房 こがさか楓林堂




あっという間に、春本番、スギ花粉も本番の3月です。


昨年、奥州市水沢区で個展を開いた禅画師の永福さんが新しい作品を制作、

私どもがまた表装をさせていただきました。

個展の時は達磨さんがメインでしたが、今回は風神雷神図です。


アーティストは背景の黄色の色味に神経を使い、

職人は幅広の作品に掛かり具合を心配しながら完成しました。


仮掛けしてみたら、「なかなか良い出来じゃない!」と自画自賛emoji

あちらは中身に、こちらは外身に注目しての感想(苦笑)


2間半くらいの大きな床の間にゆったりと掛けたら

たいそう映えることと思います。









~浄土の風 薫る町に~     平泉 表具工房 こがさか楓林堂





今年も11日から「千厩のひなまつり」が始まりました。

このまつりに展示するために額を頼まれていたので9日に納品、

すっかり飾りつけの終わっていたおひなさまたちを

一足先に拝見してきました。

明治時代の古い格式のある段飾りから、満開の桜の中にいるような

つるし雛まで、華やかでみごとな光景です。


千厩のメインストリートの各お店がそれぞれに趣向を凝らしたこのまつり

連帯感がいいですねえ。

前にどこかで見たような。。。そうそう、しばらく前に行った

新潟県村上市の「びょうぶまつり」

そちらも各お店や家庭で持っている屏風を一斉に公開。

圧倒されてきたのでした。


どちらにしても、市民力を感じました。

うちの町には町民力、どのくらいあるかな?


千厩でお土産をもらってきました。これは本当は先着でもらえるのかも。

ありがたく頂戴し、私はお礼にこのブログで宣伝します。

みなさま、3月3日までです。どうぞ千厩にお出かけください。










~浄土の風 薫る町に~  平泉 表具工房 こがさか楓林堂





今年も、平泉のことや工房での話題をポロポロと不定期に書きます。

よろしくお付き合いください。

年末年始は雪も降らず風も吹かずで、初詣日和の毎日でしたね。

元日の朝は、まだ薄暗い6時に集合。いつものように

一関市東山町から峠をふたつ越えて20キロ、徒歩でやってくる行列

「磐井清水 若水送り」一行を迎えました。

待つ間、暖を取りながらおしゃべり。

「今年は雪も風もが無くてよかったね」

「今度はこっちから行ってみるというのはどう?」

と、いう意見が若い人から出ました。

「いいかも!」と賛成する私。

「同じように、徒歩でだよ」

「。。。。。」

頭の中は平泉のみんなが磐井清水の源流を訪ねる楽しいバスツアーでした。

そして「徒歩でふたつの山越え20キロ」に即座に却下。

それほどたいへんな行程なのです。

ご一行のみなさま、毎年お疲れさまです。

そしてありがとうございます。








~浄土の風 薫る町に~  平泉 表具工房 こがさか楓林堂



昨日は28年度の骨寺村荘園米送りの日でした。

朝、雨戸を開けてびっくり! 一晩のうちにもっこり雪が積もっていました。

一関市厳美町の奥から、行列の人たちはさぞ大変だったでしょう。

平泉の町役場で町長から歓迎を受けて、ついでに一息ついて

さあ、中尊寺めがけて出発というところです。

このころには陽ざしが道路の雪を溶かしてくれました。


今年で10回目とか。私は3年連続の追っかけ見物です。

一行97名が中尊寺通り、坂下、月見坂と歩いて来る間に

ズルをしてクルマで中尊寺本堂裏に到着。待ち受けました。


今年は本堂で貫首さまがお出迎えです。

参加した皆さま、お疲れさまでした。


すっかり定着した12月の風物詩。町民の皆さんがもう少し

関心を持ってくれるといいのになあ、という感想です。







~浄土の風 薫る町に~  平泉 表具工房 こがさか楓林堂





7、8月に見るも無残なフスマをお目にかけましたが、

ようやく修理が終わりました。

縦の黒椽と書作品の間の幅が違っているように見えますが、

大丈夫です、ちゃんと平行になってます。写真のウデが悪いだけ。


当初はどうなることやらと、文字以外の隙間埋めに途方に暮れていましたが、

そろそろお客様からの催促が来たら困るなあと、ツレアイを突っつきました。

夏からの猛烈な忙しさがようやく落ち着いたのでツレも穴埋め完工。


もちろん、近寄ってみれば、ネコちゃんの爪あとはなかったことには

なっていません。が、作品の書に注目してもらえれば、

破れは気にならない程度に復旧しました。


これから納品ですが、またひっかかれるのでしょうか?

ちょっと切ないですね。







~浄土の風 薫る町に~   平泉 表具工房 こがさか楓林堂




昨日は中尊寺で「如法経十種供養式」という法要がありました。

毎年お仕事をさせていただいている写経の巻物が

本堂から金色堂に奉納される行列があるというので

一度見て見たいと参加しました。


そうしたら、なんと行列の前の方で10種の仏具を捧げ持つ係を

仰せつかってしまいました。ありがたいやら、辛いやら。。。

その仏具の中で一番重い「幡蓋」というのを割り当てられたのです。

この一か月、真面目に仕事をしていたものだから腰が痛くて、痛くて。

(表具の仕事は前かがみなので腰に負担がかかります)


幡蓋というのは140㎝くらいのステッキ状のもので

柄の先に龍の頭がついていました。こんな感じ。


で、龍の口から糸が垂れているのが見えますか。

その先にこんなのがぶら下がっています。

とても立派なもので、ものすごく重く、少し上にかかげると、

超バランスが悪くて、こけてしまったらどうしようと、

とても緊張しました。見物人もたくさんいて。

でも、とてもいい経験をしました。


毎年、11月10日に供養式と写経奉納式があります。

来年は、ぜひご覧くださいね。






~浄土の風 薫る町に~  平泉 表具工房 こがさか楓林堂



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