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日はツレアイとふたりで盛岡に出かけました。
目指すは岩手県立美術館の「若冲がきてくれました」展。
たまには質の高い本物を鑑賞して、真贋を見分ける目を養おう、というのが目的です。

当初から新聞の投稿欄でも大絶賛されていたので、見逃してはならないと思っていました。でも、なかなか予定が立たず、2ヶ月にわたる特別展の最終日が目前に迫って、ようやくの実現です。

週日だというのにたくさんの人が来ていてびっくり。
そして会場は伊藤若冲をはじめ、江戸期の画家たちの見事な作品であふれていました。


しかしながら…哀しい表具屋の(性?)でしょうか。ふたりとも中身の絵よりも外側が気になって仕方がないのです。

掛軸の掛かり具合、裂の取り合わせ(数種の裂地の組み合わせ)、形式や寸法。
屏風の縁に使われている縦と横の裂の柄合わせ、金具、修理のしかた…etc.


価値あるすばらしい作品には、それにふさわしい表具が施されていると期待していたのですが、そうとも限らないことがわかりました。そして保存状態も、展示の際の気遣いも少し足りないことも感じました。

もちろん、絵の鑑賞が第一ですけれど、絵+表具でひとつの作品が構成されているのだと思います。さすが、と目を見張る仕事ぶりと少々残念なものと両方見ることのできた展覧会でした。それなりに研修はできました。

今日は辛口のコメントになってしまいました。












~浄土の風 薫る町に~      こがさか楓林堂


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