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目下、11月10日に中尊寺で行われる「写経奉納式」で奉納される
巻物作りに追われています。
今回は法華経10巻1組を2組分、20巻作らなければなりません。
納品は今月末です。
写真は作業台の上の様子です。
右側上に出来上がった1組分10巻があります。
その下にあるのが、もう1組分に使う軸棒、細長い金色は
お坊さんが書き入れてそれぞれの巻物に張りつける題箋です。
左側はまだ手をつけていない写経紙、
その奥の箱に途中まで繫げた写経紙が丸められて入っています。
この作業台の左にある別の作業台でツレアイが黙々と作業をしています。
文化祭準備の時期にもあたっているので、
作品展に出品する書道の掛け軸は別の部屋の作業台で
私が作っています。
近からず遠からずのほどよい距離で別の仕事をしているのは
精神衛生上、とてもよいです。。。。と私は思っているのですが、
ツレの心はいかに?
~浄土の風 薫る町に~ 平泉 表具工房 こがさか楓林堂
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8月27日より中尊寺本堂にて書作展が開かれています。
「如意輪講式」の式文をテーマとした町内在住の女性書家の作品です。
一風変わった場所での一風変わったテーマ。
高い天井を持つ床の間に釣り合う堂々とした「観自在」軸は
一見の価値あり、です。
岩手日日新聞に写真が載っていましたねえ。
また昨日の岩手日報紙にも会場の様子が載っていたので
気づかれた方がいらっしゃるかもしれません。
今月4日午後4時半まで展示されておりますので、
蝉しぐれの中ご本尊をお参りかたがた、ご覧ください。
当店が表具を担当させていただいたので、
少々肩入れしております。
~浄土の風 薫る町に~ 平泉 表具工房 こがさか楓林堂

フスマから本紙を外して、小片をはめていく作業。
文字の部分は楽勝でしたが、何も書かれていない部分で
行き詰ってしまいました。
手掛かりはネコちゃんのつめ跡と、ピンセットでつまんで
蛍光灯にかざしてわずかに見える画仙紙の紙漉き目。
漉き目で縦横がわかります。
それでここまでたどり着いたのですが、
どうみても、どこかで間違えてはめ込んでいる気がします。
だって、赤い紙上に置いた形は
本紙にまだ埋まっていないスペースにはないし・・・・
ほかの仕事をしながら、気の向いたときに眺めています。
かなりの長期戦になりそうです。
~浄土の風 薫る町に~ 平泉 表具工房 こがさか楓林堂
フスマの張り替え仕事が参りました。
数年前に当店で張り替えたものですが、
こ、こんな状態に……
前回もネコちゃんの爪あとであちこちフスマ紙が引っかかれていましたが、
今回は本紙の書作品にまで至り、そこを大胆に人の手が取り除いたようです。
ツレアイはフスマと一緒にたくさんの紙片の入ったポリ袋を預かってきました。
まるで紙吹雪みたい。
「特別ボーナス出すから、繫げてみない?」
そりゃ、ジグソーパズルもお金も大好きの私ですから
飛びつきたいところですが、果して再生可能でしょうか?
上手くいったらおなぐさみ。
~浄土の風 薫る町に~ 平泉 表具工房 こがさか楓林堂
故三好京三さんは生涯を岩手で過ごされた直木賞作家です。
縁あって親しくさせていただき、亡くなられた後も
奥さまとおしゃべりしに伺っていました。
昨年の今ごろもおじゃまして楽しい時間を過ごしたのですが、
帰りに「最近、少しづつ身辺整理をしているの」と
古くなった額を数枚いただいてきました。
今年になって、お客様のものばかりじゃなく自分のものにも
手を掛けたくなって、そうそうこれはお宝になりそう!と、
直木賞受賞作「子育てごっこ」の仕立て直しを始めました。
できるだけ三好宅に掛けられていた時と同じ状態に再生。
で、出来上がったのがこの写真。サイズは畳1畳分弱です。
眺めているうちに、うちに置いておくのはもったいないなあ…
目下、嫁入り先を探しております。
~浄土の風 薫る町に~ 平泉 表具工房 こがさか楓林堂

今年も見事に咲きました、友だちのバラが。
丹精込めたバラの園にいつも招かれ過ごす、至福の時。
もう20年以上になります。

でも、花より団子の私はこっちのほうが楽しくて。
ごめんね、千代ちゃん。

~浄土の風 薫る町に~ 平泉 表具工房 こがさか楓林堂

工房の庭のちいさなサクランボの木に
今年は8粒の実
がなりました。
いつのも年だと2~3粒なのに大収穫です。
こんなに赤く熟すまで鳥に突かれることもなく
甘味たっぷり(写真を撮る前に1粒味見)なので、
「佐藤錦」にも劣らない味に「こがさか錦」と名付けました。
~浄土の風 薫る町に~ 平泉 表具工房こがさか楓林堂
これで一対です。
黒いのを一所懸命磨いたら、左のようにピカピカになりました。
ビフォー・アフターで達成感はかなりありますが、
右のもやらなければなりません。指先がつかれる…
写真を拡大するときれいになった方に蓮の花が見えるでしょう。
これは仏画の掛け軸の一番下部分に取り付ける軸木の両端につける
「軸先」というものです。
軸先の材質は黒檀や紫檀といった木でできたものや、
竹、瀬戸物、今ではとても手に入りにくい象牙などいろいろありますが、
仏表具にはほとんど金属製のものを取り付けます。
金軸もさまざまで、品の良い材質、デザインのものから
ただ光っているだけの安物までピンキリです。
指輪やネックレスみたいですね。
なので、仕立て直しの掛け軸にこれまでついていた金軸が高級なものであれば
こんなふうに真っ黒く汚くなっていてもせっせと磨いてやる価値があるのです。
もしかして、新品の時より風格が出てきているかもしれません。
今仕立て直している仏画は「来迎阿弥陀仏」。
亡くなった人の枕元に掛けるものだと、依頼元の東京の某寺院の和尚さんが
おっしゃっていましたから、ツレアイはいつにも増して心を込めており、
私も磨きをかけています。
~浄土の風 薫る町に~ 平泉 表具工房 こがさか楓林堂
「春の藤原まつり」(1~5日)真ん中の3日は、
メインイベントの「源義経公東下り行列」が行われました。
この日だけは朝早くから町中の空気がざわついているように感じます。
毎年クルマが押し寄せて我が家の先にある臨時駐車場も満杯になるので、
昨年から駐車場を「庭先休憩所」として開放。
ついでに空き地になっている町有地を勝手に「無料駐車場」と提供しています。
われながら物好きだ、と思いますが、利用してくれると嬉しくなります。
義経公のりりしい馬上姿をアップしたかったのですが、
連休明けまでに、と依頼された仕事に追われて見に行けませんでした。
今日は平泉文化遺産センターでやっている
神楽の声や太鼓の音が朝から響いています。
~浄土の風 薫る町に~ 平泉 表具工房こがさか楓林堂
今日はことのほか暖かく、風もなかったので、
午前中、中尊寺の墓地にお墓探しに行ってきました。
作家の内海隆一郎先生が眠るお墓です。
先生には「平泉エッセイ・コンテスト」では審査員をお願いし、
作品集「平泉を歩く」には総評を書いていただきました。
そのときのお礼やお詫びをメールや電話ばかりでなく、
直接しなければならなかったのに、昨年11月亡くなられてしまいました。
故人のご意向で、お葬式もお身内だけでひっそりと行われたようでした。
今年初め、奥様からお手紙と先生の作品が収録された新刊本が送られてきました。
さっそくお返事を、というところですが、
その前にお墓参りをしたいと、こだわりが生じました。
でも墓所わからず、雪深く…1日1日が過ぎて、今日がチャンスでした。
ズブズブと埋まる雪をかき分けて墓地をさまよい、ようやく見つけました。
そして午後、お花と線香とお水、シャベルを持ってお参りしてきました。
もっこり積もった雪を払いのけても線香の台が見つけられません。
雪の塊を線香立てに見立てて挿してきましたが、きっとお墓のなかで
「ぷっ」と笑っていらしたことと思います。
そういえばあのエッセイコンテスト、
「怖いもの知らずの素人だからできた」と言われました。
私は褒め言葉と受け取ったのですが、実は呆れられたんでした。
三好京三先生、内海先生と、高校の大先輩にして立派な作家の先生方を
失っていく年代に私もなったんだなあ、と年を感じています。
明日は奥さまに手紙を書こうと思います。
でも、1ヶ月も経ってしまいました。。。。。。
~浄土の風 薫る町に~ 平泉 表具工房 こがさか楓林堂
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