×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
これで一対です。
黒いのを一所懸命磨いたら、左のようにピカピカになりました。
ビフォー・アフターで達成感はかなりありますが、
右のもやらなければなりません。指先がつかれる…
写真を拡大するときれいになった方に蓮の花が見えるでしょう。
これは仏画の掛け軸の一番下部分に取り付ける軸木の両端につける
「軸先」というものです。
軸先の材質は黒檀や紫檀といった木でできたものや、
竹、瀬戸物、今ではとても手に入りにくい象牙などいろいろありますが、
仏表具にはほとんど金属製のものを取り付けます。
金軸もさまざまで、品の良い材質、デザインのものから
ただ光っているだけの安物までピンキリです。
指輪やネックレスみたいですね。
なので、仕立て直しの掛け軸にこれまでついていた金軸が高級なものであれば
こんなふうに真っ黒く汚くなっていてもせっせと磨いてやる価値があるのです。
もしかして、新品の時より風格が出てきているかもしれません。
今仕立て直している仏画は「来迎阿弥陀仏」。
亡くなった人の枕元に掛けるものだと、依頼元の東京の某寺院の和尚さんが
おっしゃっていましたから、ツレアイはいつにも増して心を込めており、
私も磨きをかけています。
~浄土の風 薫る町に~ 平泉 表具工房 こがさか楓林堂
PR