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猛暑の夏も徐々に秋に向かっているのがわかる今日この頃です。
風の入って欲しくない仕事なので、涼しくなって作業がはかどります。
この夏は大きな奉納額の修理に、汗を落とさないように気を遣い、
同時進行で襖絵の修復、張り替えもやっていました。
襖絵のシミ抜きが終わり、お客さまからの要望での補筆も終わり、
順次、納入しています。
写真はそのひとつ、「梅に鳩図」(←勝手に名付けた)です。
元はこんな感じ。

左端のシミ抜きをして、補筆です。
で、出来上がり。

満開の梅の花の下で、極彩色の鳩(たぶん)は
なにをついばんでいるのでしょう。
むかし、水墨画を書いている人が、言いました。
「小賀坂さん、絵は絵空事だからね」
この襖絵を描いた人も、こんな色の鳩を梅花の下で遊ばせて
みたかったのかもしれません。
~浄土の風 薫る町に~ 平泉 表具工房 こがさか楓林堂
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