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「平泉エッセイ・コンテスト」上位入賞者に贈呈する巻物賞状が出来上がりました。


以前、新一筆啓上賞で織物の賞状をもらって感激したことがありました。
これは主催する福井県丸岡町(現坂井市)は繊維産業が盛んなことから、それにちなんだ賞状なのでした。

では、「平泉エッセイ・コンテスト」にふさわしい賞状は何か?

平泉と言えば紺紙金銀字交書一切経が有名です。
これだ!と思いました。
実行委員会に提案すると、好きなように作ってよいと、許可がおりました。


尊いお経と同じ作りにするのは畏れ多いことですから、ちょちょっと真似ました。
書いてくれたのは竹馬の友。
しかしながら紺紙に金泥というのは、私が思っていたよりはるかに書きにくいようです。
金泥の種類も値段もピンキリで、溶く水の分量も微妙。
紺紙との相性もあったようで、何回も書かせて苦労をかけてしまいました。

そして製作担当のツレアイにも「ここをこうせい、ああせい」と注文をつけ、
途中でデザインの変更をしたりしながらようやく完成したのでした。

途中でキレそうになったツレに「そこ自分で気に入るようにやったら」と言われ、
私も久しぶりに巻物作りに参加しました。


今週中には発送して受賞者のみなさんの手に届くことになります。
巻物は額や掛軸のように壁にかけておくことができないのでちょっと残念ですが、
時どき広げて話のタネにしてもらえればいいなあ、と思うのです。













~浄土の風 薫る町に~        表具工房 こがさか楓林堂

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11月30日、12月1日は盛岡劇場で恒例の「盛岡文士劇」でした。
いまや日本で唯一の文士劇だそうで、座長の高橋克彦さんはじめ作家さん、盛岡市長さん、テレビでおなじみの地元アナウンサーの方々など、多彩な顔ぶれの年1回興行は人気があります。
チケットがなかなか手に入らないことでも有名です。

そのチケットを今年は友人のおかげで手に入れることができて、幸運でした。
ナマで見るのは4年ぶり2回目です。


演目は現代劇と時代劇のふたつ。
その間に「隅から隅まで、ずず、ずぃ~~~~~っと・・・」という口上もあって芝居見物の気分が盛り上がります。

個人的な楽しみは時代劇「赤ひげ」に出演する絵本作家の澤口たまみさん。
過去何回かおしゃべりさせていただく機会があって、ブログも時どきチェック。
そのブログに練習のこととか心境とかが載っているので、どんどん期待感が高まります。


そして待ちに待った昨日、堪能してまいりました。
澤口さんは娼家の女将おぎん役で、赤ひげに啖呵を切る場面が見どころ。

す、すごい! みごとな啖呵でした。 そしてカツラが似合ってとってもきれい!


IBC岩手放送の電波の届くところなら、お正月に見ることが出来ます。ぜひ!
そうそう、作家の斉藤純さんの気持ちの悪い遊女姿も必見です (笑)









~浄土の風 薫る町に~         表具工房 こがさか楓林堂



6月から8月いっぱい募集していたエッセイ・コンテストの入賞結果がやっと発表になりました。
  ↓ ↓ ↓

http://hiraizumiessay.sitemix.jp/



わが工房では上位3賞の方に贈る巻物賞状の製作に入っています。
しかし準備は万端整ったのですが、書面を書いてくださる方の出来上がり次第の完成です。
なにしろ、紺紙に金泥で書くのですから、いつもの賞状用紙とは勝手が違います。
せっつくわけにもいかず、もどかしいのですが、じっと待っています。

 
昨日はケネディ米大使が中尊寺を訪れ、金色堂を参拝されていましたね。
本堂と金色堂の中間のお札所に勤めている友人が、至近距離で見たそうです。
私も見たかったです。ちょいちょいお仕事でうかがうのですが、残念でした。

でも、そうですよね、
こんなビッグ・イベントのある日にお呼びがかかるわけはないのでした。












~浄土の風 薫る町に~        表具工房 こがさか楓林堂

土曜、日曜は一関女性センターの文化祭でした。
月2回、年間を通してツレアイが講師を務める表具の自主グループ「ちゃちりの会」の作品、それから特別講座の「一閑張教室」の展示を見に行きました。

今回の表具展示は掛軸、屏風、額。
額はふつうのベタ張り額、落とし額、浮かし額、パネル額、ペーパーマット額と、額のサンプルみたいにいろいろの形式での作品が飾られていました。
見てくれた人は、それぞれの違いに気がついてくれたでしょうかねえ。

文化祭や個展をやっても、お客さまは中身にばかり目が行って、
「表具をやるっていってたけど、筆字も水墨画も上手だねえ」と褒められることがしばしば。
「あのう・・・中身は自作じゃないんですけど・・・」

本人や家族が書や絵をやっていて、それがきっかけで表具を始める人は多いです。私たち夫婦は書も絵もてんでダメで、人さまの作品の舞台装置作りのみです。
丸ごと自作のうらやましいこと、かぎりなし、です。

書も絵も一朝一夕にモノになるものではないので、引き立て役に徹するつもりです。













~浄土の風 薫る町に~           表具工房  こがさか楓林堂



今日、明日はわが町の文化祭です。
ずらりと並んだ先日の一閑張講習会の成果!


3回の講習日のうち雨降りが2回続き、最終回だけが秋晴れの一閑張日和でした。
宿題をこなし、さらに自前で用意したザルに和紙を張ってきてくれた人、細かいちぎり絵を張ってきた人、顔彩で絵付けをしてくれた人と、みんな一所懸命にものづくりをしてきてくれました。
感謝、感謝です。

そして柿渋を塗って乾かし、塗って乾かし、これも宿題になった人もいました。
私は完成品を見ないで講習会が終了してしまいました。

昨日の夕方は恐る恐る展示会場に出かけてみました。
もしも不完全なものがあったら、夜のうちになんとかフォローできる、と踏んだからでした。
けれども、どれも立派な出来。講師冥利に尽きますねえ(嬉)

おまけにクリーニングしたワイシャツなんかについてくるワイヤーのハンガーをうまく利用したスタンドに感心してしまいました。


おかげで今朝はゆったりとした気分で会場に入ることができました。
うちの民区の公民館長さんから褒められて、自分が作ったわけでもないのにとても嬉しかったです。

冬ごもりの間、コタツの上で一閑張がブームになるといいなあ、と思いました。










~浄土の風 薫る町に~      表具工房 こがさか楓林堂


昨日は民区の婦人会で一閑張の講習会をしました。

雨の中、集まってくださったのは顔見知りの方ばかり11人で、教えるという緊張感もなく、とても気楽な会でした。

作るのはそれぞれザルを2個。
まずは小さな短冊状に切った和紙を竹ザルに張りつけていくだけの地味な下張り作業です。みんな黙々と取り組んでいました。

作業の進み具合は表具も一閑張もお天気次第なのですが、あいにく雨、しかも気温も低かったので、ほとんど乾きません。ま、これは予定内のことで、あと2回、日程をとってあるので、余裕があります。

2回で仕上げたい人には下張りの要領で上張りをしてくる宿題が出ました。、次回は柿渋塗り。
宿題をしたくない人は次回上張り、3回目に柿渋を塗ります。

下張りはみんな同じですが、上張りはひとりひとりの個性が出て、とても楽しいです。
どんなふうになるか、今からワクワクしています。

出来上がった作品は11月の町文化祭に出品する予定です。

今回、何が苦労したかといえば・・・ザルは季節商品で、ちょうどいいサイズと形のザルを22個も買い集めるのがたいへんでした。来年の夏は見込んで、買い集めておきましょうか。















~浄土の風 薫るまちに~      平泉 こがさか楓林堂


孫たちのところにいくと、いつも一緒に遊んでいるお馴染みの「レゴブロック」
同じ小さなブロックが、こんなにも大きくてしかも質感もばっちりに組み立てられるなんて、ビックリです。(ちなみに金色堂の横幅は50~60センチ位あったように思います)

9月6日から30日まで、一関のなのはなプラザと、平泉世界遺産センター、えさし藤原の郷を会場に『レゴブロック』で作った世界遺産展が開かれています。
開催前から気になっていて、先日は平泉、今日は一関でやっと見てきましたよ。
金色堂、毛越寺庭園をはじめ、法隆寺五重塔、姫路城など日本の世界遺産からピサの斜塔、パルテノン神殿、サグラダ・ファミリア教会・・・なんでも作れちゃうんですねえ。すごい!


こちらは一閑張の講習会が入りました。

地元地区の婦人会の皆さんに、秋の文化祭参加作品として作り方をお伝えします。
みんなモノづくりの楽しさを味わってくださるといいんですけど。




~浄土の風 薫る町に~         こがさか楓林堂

 

 

 

 



利用しているブログの管理ページに、なぜか入れなくなっていました。
ときどき試みるも、「IDもしくはパスワードが間違っています」とすげない返事と固いガード。あれよあれよという間に2ヶ月近く経ってしまいました。

そして数日前、またもや拒絶されるだろうと思いながら、ダメモトでアクセスしてみたら、なんと!すんなり招き入れられたのでした。 どうなってるの?? 調べる方法もあるんでしょうけど、私にはそれもフクザツそうであきらめていました。

またいつ、締め出しを食らうかわかりませんので、とりあえず復旧した記念に書き込みをしています。


             ◇  ◇  ◇



暑い、暑いと思っていた8月も残りわずか、明後日はもう9月ですね。
東北はすでに朝晩は秋の気配が漂って、田んぼにはトンボも飛び交っています。この涼しさを関東から西の人々に送ってさし上げたい気分です。

私の関わっている「平泉エッセイ・コンテスト」も締切日を目前に駆け込み応募をしてくださる方々で嬉しい悲鳴です。平泉への思いがつまった全国からの文章を読ませていただける幸せに胸がいっぱいです。


本業ですか?  はい、暑い中を製作に、また表具教室での指導に夫婦それぞれ(別々に)頑張っておりましたよ。
それ以上に、夏休みで泊りにきていた孫たちの世話に明け暮れておりましたけれど。













~浄土の風 薫る町に~            平泉 こがさか楓林堂



日はツレアイとふたりで盛岡に出かけました。
目指すは岩手県立美術館の「若冲がきてくれました」展。
たまには質の高い本物を鑑賞して、真贋を見分ける目を養おう、というのが目的です。

当初から新聞の投稿欄でも大絶賛されていたので、見逃してはならないと思っていました。でも、なかなか予定が立たず、2ヶ月にわたる特別展の最終日が目前に迫って、ようやくの実現です。

週日だというのにたくさんの人が来ていてびっくり。
そして会場は伊藤若冲をはじめ、江戸期の画家たちの見事な作品であふれていました。


しかしながら…哀しい表具屋の(性?)でしょうか。ふたりとも中身の絵よりも外側が気になって仕方がないのです。

掛軸の掛かり具合、裂の取り合わせ(数種の裂地の組み合わせ)、形式や寸法。
屏風の縁に使われている縦と横の裂の柄合わせ、金具、修理のしかた…etc.


価値あるすばらしい作品には、それにふさわしい表具が施されていると期待していたのですが、そうとも限らないことがわかりました。そして保存状態も、展示の際の気遣いも少し足りないことも感じました。

もちろん、絵の鑑賞が第一ですけれど、絵+表具でひとつの作品が構成されているのだと思います。さすが、と目を見張る仕事ぶりと少々残念なものと両方見ることのできた展覧会でした。それなりに研修はできました。

今日は辛口のコメントになってしまいました。












~浄土の風 薫る町に~      こがさか楓林堂




 
今月は3週間にわたって、一関女性センターで「一閑張」の講習会を行いました。
平たいザルとボウル状のザルを1こづつと、そのほか各自持ち寄ったザルやカゴを骨材とした作品作りです。


私どもは表具はプロですが、一閑張は「講師」と名乗るほどの経験がありません。ただ、道具、材料に関しては表具とかぶっていますし、コツさえお教えすればだれでもすぐに立派な作品が完成するので、余技としてお教えしています。


さて集まってくださったのは、もちろん女性ばかり14人。
ツレはきっとていねいに教えたことでしょう。
(私は「行ってらっしゃい!」と送り出すだけ)
最終回の昨日は地元新聞社の取材も受けて、個性的な作品がたくさん仕上がったようです。秋の文化祭がたのしみですね。


受講された方々が今度は教える立場になって、この和工芸が広まっていくといいなあ、と思っています。











~浄土の風 薫る町に~
                      平泉  こがさか楓林堂

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