
期日までに滞りなく、巻物10巻が仕上がりました
下のほうにヒラヒラしているのは一時的な付箋です。
それぞれ題箋がつくのですが、そちらはお寺さんのお仕事だそうで、
工房では金梨地の用紙だけ用意しました。
一日頓写経会は先月下旬に行われました。
奉納式が近々あるので大急ぎの製作です。
通常はまず本紙の肌裏打ちから始まり総裏打ちまでするのですが、
この写経巻物は裏打ちなしでつないでいくだけなので短期間で作れます。
いわゆる、トイレットペーパー(シングル)状。
ならば手間要らずで簡単そう! いえいえ、決してそうではありません。
巻きが長いので始めから終わりまで、天地を平行に保たなければなりません。
裁断て、結構大変なんですよ。
巻いたときの両端が、一刀両断したような景色になっていれば最良。
いわゆるタケノコみたいになっていると最悪です。
もちろん、今回もタケノコの収穫はありませんでしたよ。
~浄土の風 薫る町に~ 表具工房こがさか楓林堂
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