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ちょっとアップが遅れましたが、17日に一関市の骨寺村から

今年も中尊寺への荘園米の奉納行列がありました。

もっと暖かい時にやれば行列の人たちも観る私たちもラクなのに、

と思いますが、年越しのための米や薪となれば、納得なのでした。

風は冷たかったですが、それでも陽ざしがあったのでよかったです。


次は、元朝の東山からの「若水送り」のお出迎え。

昨日今日は爆弾低気圧とかで、重い大雪です。
 
なんかこのまま根雪になってしまいそう。

寒さに負けてお出迎えできるかしら、と今からちょっと心配です。

雪の峠を2つも越えて徒歩で深夜に歩き続けてくる人たちに比べたら

火を焚いてお尻をあぶりながら待っている私たちの寒さは

話にならないのですが。


あれこれ考えているうちに、今年もおしまいです。

工房の仕事もひと段落。預かったものは来年に持ち越しです。

総括するとひとつだけ心残りがある年でした。 

初めての大失敗を経験した年でしたから。


古い掛軸の仕立て直し、中身は若竹が勢いよく天に伸びている絵。

かなりのシミがあったので洗いという作業をしていたら、

竹の緑色が。。。き、え、た?


根元の草や実はちゃんと残っているのに、なぜ??

来年は「私、失敗しないから」と、大門未知子先生のように

胸を張ってひとつの失敗もない仕事ができるよう、精進しようと

思ったのでありました。


来年もよろしくお願いいたします。







~浄土の風 薫る町に~      平泉 表具工房 こがさか楓林堂




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小春日和の中尊寺本堂前です。

先日撮り忘れた懸崖菊がきれいです。

こちらもすてき!


華やかに咲く菊の中を、今日は写経の奉納式でした。

昨年はこの行列を見たくて出かけたら、うっかり行列の中に

取り込まれて全体を見られなかったという失敗がありました。

今年はバッチリでしたemoji

この飛雲文蒔絵経箱のどれかにうちの工房で作らせていただいた

法華経10巻も納められているんですね。

今年は東日本大震災で亡くなられた方々の七回忌にあたるので

経巻物は土の中に埋められるそうです。経塚を作るのでしょうか?

本堂から金色堂まで長い行列です。

先頭は御詠歌衆、次は僧侶の方々、その後ろに仏様にお供えする

10種の品を捧げ持った人々、一緒にお参りする人たちが続きます。

来年も見たいですね。 毎年11月10日です。

皆さまもどうぞ。







~浄土の風 薫る町に~      平泉 表具工房 こがさか楓林堂






「秋の藤原まつり」から「菊祭り」でにぎわう3連休最後の今日、

仕事で中尊寺へ行きました。

ついでに菊の写真を撮ってこようとカメラを持参。


それが、いつもと雰囲気の違う本堂前です。

なんなの? とそそられてそちらへ足を向けると、

あらま、結婚式です。ちょうど終わって、出てきたところ。

もうちょっと早ければ、式の様子も見れたはずで、ちょっと残念ですが、

素敵な綿帽子、白無垢の花嫁さんを写真に撮れました。

どこのどなたかわかりませんが、末永くお幸せに!

菊の写真はうっかり撮り忘れました(笑)






~浄土の風 薫る町に~       平泉 表具工房こがさか楓林堂




友だちからもらったザクロ。

しばらく鑑賞していましたが、だんだん皮がしぼんできて

あらあら、私のお肌みたい…

思いは残るものの廃棄処分かな。


でも実はまだツヤツヤ、深紅にキラキラ光って私の誕生石ルビーみたい。

子どものころ、口に含んで「ぎゃ、酸っぱ!」

味には嫌な思い出しかありません。


でも、もしかして…

と、恐る恐る一粒噛んでみたら、「甘~~い」

へ~、ザクロって甘いんだ。あの時のはまだ完熟してなかっただけ?

見直したよ、ザクロ。 実に対してちょっと種が大きすぎですが。


そんなこんなムシャムシャほおばって、種をほき出しているうちに、

ツレは今年の一日頓写経会の法華経10巻を完成させました。

めでたしめでたし。






~浄土の風 薫る町に~     平泉  表具工房 こがさか楓林堂








冬はそこまで来ている気配ですが、

我が家の家庭菜園では秋じまいの前のにぎやかさ。

ねじ曲がった大きなサツマイモを収穫しました。

ほどくことができたら、どんなに立派な姿だったか。

秋ナスの収穫も順調です。

こんなのも(笑)


そして友人からのいただきもの。

これは食するのではなく、観賞用ですね。

子どものころ、食べたら酸っぱかった記憶があります。

ザクロを手に取るだなんて何十年ぶりでしょう。

ザクロが「紅一点」の語源になったことも教えられました。

この年になっても知らないこと、教えられることがいっぱい。

ありがとう、友だち。

そして奇想天外な野菜を作って私を笑わせてれるツレちゃん、ありがとう。









~浄土の風 薫る町に~       平泉 表具工房 こがさか楓林堂





残暑もなく、秋に突入です。

北上川の堤防を兼ねた平泉バイパスの東側はススキが盛りです。

最近は季節が読めないので、この分でいくと

十五夜のころ、ススキは見ごろを過ぎてしまうのではないかと、

毎年のお遊びを今年は早くやっています。


小屏風の紺の裏裂を夜空に見立て、金屏風の破れふさぎに使う

金箔とりのこを少々失敬して満月。

うさぎのシルエットはどこかから、これまた失敬してきて

和紙をちぎって張りつけて、しばらく昔に作ったものです。


今年の目玉は、ホオズキです。

工房の庭先に今年初めてお目見えしました。

ホオズキを手にするなんて何十年ぶりでしょう。なつかしや。

子どものころは中の実の種を上手く取り出して空にし、

口に含んで鳴らしたものです。もう鳴らし方も忘れてしまいましたが。


私は食するものではないと思っていましたが、

「実は美味しい」と友だちが言ったのでビックリ!

そういえばミニトマトみたいに見えるし。。。でも食べる勇気はありません。







~浄土の風 薫る町に~      平泉 表具工房 こがさか楓林堂



あっという間に、もう9月です。

しばらく前からお預かりしている屏風4折1双が出来上がりました。


工房では掛け軸、屏風、額、巻物…その他、完成したものは

すべて写真に撮って記録しています。

古いものの仕立て直しの場合は手を掛ける前の状態のも、もちろんパチリ。

今回の屏風は、元々は8折1隻でした。

長年この商売をやっていますが、修業時代も含めて8折にお目にかかるのは

初めてです。

それを4折1双にすることになりました。それ以外、

張り込む短冊の位置も表に張る鳥の子紙の色味も従前通りです。

そして完成。納品する前に記録係の私がカメラを向けたら、

ツレが「できたゼ、イエィ!」 Vサインでジャマをしてきました。


昔から、被写体になるのを極端に嫌がるので、こんなふうにバッチリ写るとは

本人は思っていなかったでしょう。(私も思っていなかった。いつもブレます)

めずらしいので、アップしておきます。

80代のじいさんに見えますが、まだ60代のじいさんです。







~浄土の風 薫る町に~          平泉 表具工房 こがさか楓林堂




このところの高温と日照に、柿渋塗りが順調に進んで、

5回塗りでとりあえず完成、ということにしました。


当初は脚部と同じ色味に、と思っていましたが、

考えてみたら今回合わせる椅子の木部が明るい茶色なので

ここいらで塗るのを止めました。

柿渋は使っているうちに酸化作用?で、色が濃くなると

講習会で教わったのでそれもあります。


さっそく自宅に運んで和室に置いてみました。

あら、けっこうイケてるじゃないの! と自画自賛。


もちろん反省点も。

下張りの紙を喰い裂きにせず、重なり合わせたところに

気を配らなかったので、フラットな天板にはもろに

「ここで繋ぎましたぁ、重なってますぅ」が表れてます。

 
まっ、いいか。これも味というもの。

商売でお金をいただく表具なら妥協はしませんが、

自分で使うものだもの。お楽しみで作ったものだもの。


あとは、だれか遊びに来ないか、手ぐすねを引いて待っています。

ツレは日曜だというのに仕事、私はヒマです。






~浄土の風 薫る町に~     平泉 表具工房  こがさか楓林堂













さて、長雨の中、天板に和紙を張りました。

ザルの一閑張ほどではないにしても、四隅の処理がめんどくさいです。

そしてザルと違って乾きが遅いです。

これではこの上に何層柿渋を塗っても目標の色具合に至るには

かなりの時間がかかりそう…てなことで、工程を少々軌道修正。


この上に茶色の揉み紙(紙表具の時に使う)を張って、

作業効率を良くしました。こんな感じです。


茶色といっても手持ちの紙は明るい茶色なので、やはり何回かは

柿渋塗りをせねばなりません。目指すのは脚部の色。

幸い今日は午後からお日様が差して乾きがいいので、3回ぐらいは

塗り重ねられそうです。






~浄土の風 薫る町に~     平泉 表具工房 こがさか楓林堂





帰省していた子や孫たちが帰って、ホッとしている我が家です。

1日自分たちのお盆休みをして、今日からツレアイは平常業務、

私はお盆前から考えていたお遊びの実行です。


今は押入れの棚がわりに使っている応接セットのテーブルを

何年かぶりで引っ張り出してきました。




それにしても、天板があまりにも汚い。

日焼けとツレが熱い湯飲み茶わんを置いて作った跡があちこちに。



だから押入れ行きとなったのでした。

ただ、脚部分は退色もなく立派です。

今回はこの天板を一閑張してみようと思い立ったのです。


まずは和紙がよく張り付くように塗装にサンドペーパーを

かけました。次は和紙張りです。そして柿渋を重ね塗りして

脚部と違和感がなくなるまでにしてみようと思います。


成功するか、失敗か、ドキドキワクワクしながら

この数日を過ごす予定です。

どんなふうになるか、ご注目ください。








~浄土の風 薫る町に~     平泉 表具工房 こがさか楓林堂



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