忍者ブログ
[4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



6月から8月いっぱい募集していたエッセイ・コンテストの入賞結果がやっと発表になりました。
  ↓ ↓ ↓

http://hiraizumiessay.sitemix.jp/



わが工房では上位3賞の方に贈る巻物賞状の製作に入っています。
しかし準備は万端整ったのですが、書面を書いてくださる方の出来上がり次第の完成です。
なにしろ、紺紙に金泥で書くのですから、いつもの賞状用紙とは勝手が違います。
せっつくわけにもいかず、もどかしいのですが、じっと待っています。

 
昨日はケネディ米大使が中尊寺を訪れ、金色堂を参拝されていましたね。
本堂と金色堂の中間のお札所に勤めている友人が、至近距離で見たそうです。
私も見たかったです。ちょいちょいお仕事でうかがうのですが、残念でした。

でも、そうですよね、
こんなビッグ・イベントのある日にお呼びがかかるわけはないのでした。












~浄土の風 薫る町に~        表具工房 こがさか楓林堂
PR


土曜、日曜は一関女性センターの文化祭でした。
月2回、年間を通してツレアイが講師を務める表具の自主グループ「ちゃちりの会」の作品、それから特別講座の「一閑張教室」の展示を見に行きました。

今回の表具展示は掛軸、屏風、額。
額はふつうのベタ張り額、落とし額、浮かし額、パネル額、ペーパーマット額と、額のサンプルみたいにいろいろの形式での作品が飾られていました。
見てくれた人は、それぞれの違いに気がついてくれたでしょうかねえ。

文化祭や個展をやっても、お客さまは中身にばかり目が行って、
「表具をやるっていってたけど、筆字も水墨画も上手だねえ」と褒められることがしばしば。
「あのう・・・中身は自作じゃないんですけど・・・」

本人や家族が書や絵をやっていて、それがきっかけで表具を始める人は多いです。私たち夫婦は書も絵もてんでダメで、人さまの作品の舞台装置作りのみです。
丸ごと自作のうらやましいこと、かぎりなし、です。

書も絵も一朝一夕にモノになるものではないので、引き立て役に徹するつもりです。













~浄土の風 薫る町に~           表具工房  こがさか楓林堂



今日、明日はわが町の文化祭です。
ずらりと並んだ先日の一閑張講習会の成果!


3回の講習日のうち雨降りが2回続き、最終回だけが秋晴れの一閑張日和でした。
宿題をこなし、さらに自前で用意したザルに和紙を張ってきてくれた人、細かいちぎり絵を張ってきた人、顔彩で絵付けをしてくれた人と、みんな一所懸命にものづくりをしてきてくれました。
感謝、感謝です。

そして柿渋を塗って乾かし、塗って乾かし、これも宿題になった人もいました。
私は完成品を見ないで講習会が終了してしまいました。

昨日の夕方は恐る恐る展示会場に出かけてみました。
もしも不完全なものがあったら、夜のうちになんとかフォローできる、と踏んだからでした。
けれども、どれも立派な出来。講師冥利に尽きますねえ(嬉)

おまけにクリーニングしたワイシャツなんかについてくるワイヤーのハンガーをうまく利用したスタンドに感心してしまいました。


おかげで今朝はゆったりとした気分で会場に入ることができました。
うちの民区の公民館長さんから褒められて、自分が作ったわけでもないのにとても嬉しかったです。

冬ごもりの間、コタツの上で一閑張がブームになるといいなあ、と思いました。










~浄土の風 薫る町に~      表具工房 こがさか楓林堂


昨日は民区の婦人会で一閑張の講習会をしました。

雨の中、集まってくださったのは顔見知りの方ばかり11人で、教えるという緊張感もなく、とても気楽な会でした。

作るのはそれぞれザルを2個。
まずは小さな短冊状に切った和紙を竹ザルに張りつけていくだけの地味な下張り作業です。みんな黙々と取り組んでいました。

作業の進み具合は表具も一閑張もお天気次第なのですが、あいにく雨、しかも気温も低かったので、ほとんど乾きません。ま、これは予定内のことで、あと2回、日程をとってあるので、余裕があります。

2回で仕上げたい人には下張りの要領で上張りをしてくる宿題が出ました。、次回は柿渋塗り。
宿題をしたくない人は次回上張り、3回目に柿渋を塗ります。

下張りはみんな同じですが、上張りはひとりひとりの個性が出て、とても楽しいです。
どんなふうになるか、今からワクワクしています。

出来上がった作品は11月の町文化祭に出品する予定です。

今回、何が苦労したかといえば・・・ザルは季節商品で、ちょうどいいサイズと形のザルを22個も買い集めるのがたいへんでした。来年の夏は見込んで、買い集めておきましょうか。















~浄土の風 薫るまちに~      平泉 こがさか楓林堂


孫たちのところにいくと、いつも一緒に遊んでいるお馴染みの「レゴブロック」
同じ小さなブロックが、こんなにも大きくてしかも質感もばっちりに組み立てられるなんて、ビックリです。(ちなみに金色堂の横幅は50~60センチ位あったように思います)

9月6日から30日まで、一関のなのはなプラザと、平泉世界遺産センター、えさし藤原の郷を会場に『レゴブロック』で作った世界遺産展が開かれています。
開催前から気になっていて、先日は平泉、今日は一関でやっと見てきましたよ。
金色堂、毛越寺庭園をはじめ、法隆寺五重塔、姫路城など日本の世界遺産からピサの斜塔、パルテノン神殿、サグラダ・ファミリア教会・・・なんでも作れちゃうんですねえ。すごい!


こちらは一閑張の講習会が入りました。

地元地区の婦人会の皆さんに、秋の文化祭参加作品として作り方をお伝えします。
みんなモノづくりの楽しさを味わってくださるといいんですけど。




~浄土の風 薫る町に~         こがさか楓林堂

 

 

 

 



利用しているブログの管理ページに、なぜか入れなくなっていました。
ときどき試みるも、「IDもしくはパスワードが間違っています」とすげない返事と固いガード。あれよあれよという間に2ヶ月近く経ってしまいました。

そして数日前、またもや拒絶されるだろうと思いながら、ダメモトでアクセスしてみたら、なんと!すんなり招き入れられたのでした。 どうなってるの?? 調べる方法もあるんでしょうけど、私にはそれもフクザツそうであきらめていました。

またいつ、締め出しを食らうかわかりませんので、とりあえず復旧した記念に書き込みをしています。


             ◇  ◇  ◇



暑い、暑いと思っていた8月も残りわずか、明後日はもう9月ですね。
東北はすでに朝晩は秋の気配が漂って、田んぼにはトンボも飛び交っています。この涼しさを関東から西の人々に送ってさし上げたい気分です。

私の関わっている「平泉エッセイ・コンテスト」も締切日を目前に駆け込み応募をしてくださる方々で嬉しい悲鳴です。平泉への思いがつまった全国からの文章を読ませていただける幸せに胸がいっぱいです。


本業ですか?  はい、暑い中を製作に、また表具教室での指導に夫婦それぞれ(別々に)頑張っておりましたよ。
それ以上に、夏休みで泊りにきていた孫たちの世話に明け暮れておりましたけれど。













~浄土の風 薫る町に~            平泉 こがさか楓林堂



日はツレアイとふたりで盛岡に出かけました。
目指すは岩手県立美術館の「若冲がきてくれました」展。
たまには質の高い本物を鑑賞して、真贋を見分ける目を養おう、というのが目的です。

当初から新聞の投稿欄でも大絶賛されていたので、見逃してはならないと思っていました。でも、なかなか予定が立たず、2ヶ月にわたる特別展の最終日が目前に迫って、ようやくの実現です。

週日だというのにたくさんの人が来ていてびっくり。
そして会場は伊藤若冲をはじめ、江戸期の画家たちの見事な作品であふれていました。


しかしながら…哀しい表具屋の(性?)でしょうか。ふたりとも中身の絵よりも外側が気になって仕方がないのです。

掛軸の掛かり具合、裂の取り合わせ(数種の裂地の組み合わせ)、形式や寸法。
屏風の縁に使われている縦と横の裂の柄合わせ、金具、修理のしかた…etc.


価値あるすばらしい作品には、それにふさわしい表具が施されていると期待していたのですが、そうとも限らないことがわかりました。そして保存状態も、展示の際の気遣いも少し足りないことも感じました。

もちろん、絵の鑑賞が第一ですけれど、絵+表具でひとつの作品が構成されているのだと思います。さすが、と目を見張る仕事ぶりと少々残念なものと両方見ることのできた展覧会でした。それなりに研修はできました。

今日は辛口のコメントになってしまいました。












~浄土の風 薫る町に~      こがさか楓林堂




 
今月は3週間にわたって、一関女性センターで「一閑張」の講習会を行いました。
平たいザルとボウル状のザルを1こづつと、そのほか各自持ち寄ったザルやカゴを骨材とした作品作りです。


私どもは表具はプロですが、一閑張は「講師」と名乗るほどの経験がありません。ただ、道具、材料に関しては表具とかぶっていますし、コツさえお教えすればだれでもすぐに立派な作品が完成するので、余技としてお教えしています。


さて集まってくださったのは、もちろん女性ばかり14人。
ツレはきっとていねいに教えたことでしょう。
(私は「行ってらっしゃい!」と送り出すだけ)
最終回の昨日は地元新聞社の取材も受けて、個性的な作品がたくさん仕上がったようです。秋の文化祭がたのしみですね。


受講された方々が今度は教える立場になって、この和工芸が広まっていくといいなあ、と思っています。











~浄土の風 薫る町に~
                      平泉  こがさか楓林堂

先週末、フスマ張替えの依頼がありました。
いつもならツレアイとふたりでお客様宅に伺うのですが、枚数がそれほど多くないのと私の友人なのでひとりで引き取りに行きました。


新しいフスマ紙を選んでもらう段になって、どんなのを勧めるべきか迷ってしまいました。
紙だけの廉価なものか、「糸入り」といって紙の上に縦横網状に糸が張ってある丈夫で高級なものが適当か? 値段は倍近く違います。


友人は「始終お客さんや茶飲み友だちがくる居間なので、いいものを」と言います。
しかーし、その家には子ブタのような超肥満ネコがいるのです。積み込んだフスマの下部は彼女の爪あとでボロボロ。打ち合わせている私たちの横で畳の上敷きをガリガリ引っ掻いているのを目の当たりにして、高いのはとても勧められません。
「安いのを気軽に張り替えれば」と提案したのですが…


けれども友人は「ハナちゃん(仮名)はうちの人の命日が誕生日なんだよ」と愛しいご主人さまの生まれ変わりとしてたいへんな可愛がりよう。よく言って聞かせるから、ということで、糸入りの高級紙での張替えとなりました。


商売としてはありがたいことですが、ツレがていねいに張ったものがすぐにハナちゃんの爪とぎに使われて哀れな姿になるのは目に見えています。
ちょっと悲しい気分です。









~浄土の風 薫る町に~     平泉 こがさか楓林堂 




 
前回に引き続き、私が深く関わっている「平泉エッセイ・コンテスト」の話題です。

賞状のサンプルが出来上がりました。 いかがでしょうか?

なんで賞状が巻物なの?? というご質問に・・・。


平泉といえば中尊寺。 中尊寺といえば平泉造営の根本精神である「中尊寺建立供養願文」が有名ですが、「中尊寺経」「清衡経」と呼ばれている「紺紙金銀字交書一切経」もたいへん有名です。
紺色に染めた写経紙に経文が一行ごとに金字と銀字で交互に書写されて、それは美しいものです。


かつて福井県丸岡町の「一筆啓上賞」では、繊維産業の盛んな町ならではの織物の賞状を授与しているのを知っていたので、それでは平泉にちなんだ賞状は? と知恵をしぼってみたのです。


紺紙写経用紙を使ったり金字と銀字を交互に書けばもっと似てきますが、それではあまりに畏れ多いことです。
一部雰囲気だけは漂わせたものになりました。


「平泉エッセイ・コンテスト」はいわば「平成版 奥の細道・平泉編」です。
たくさんの方がペンを執り、もしくはキーをたたいて応募してくださることを実行委員会は願っています。
そしてこの巻物賞状を贈らせていただきたい、と賞状担当係の表具屋は願っています。












~浄土の風 香る町に~                   こがさか楓林堂



カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
リンク
カテゴリー
最新記事
プロフィール
HN:
こがさか楓林堂
性別:
非公開
職業:
表具師
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]