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先週末、フスマ張替えの依頼がありました。
いつもならツレアイとふたりでお客様宅に伺うのですが、枚数がそれほど多くないのと私の友人なのでひとりで引き取りに行きました。


新しいフスマ紙を選んでもらう段になって、どんなのを勧めるべきか迷ってしまいました。
紙だけの廉価なものか、「糸入り」といって紙の上に縦横網状に糸が張ってある丈夫で高級なものが適当か? 値段は倍近く違います。


友人は「始終お客さんや茶飲み友だちがくる居間なので、いいものを」と言います。
しかーし、その家には子ブタのような超肥満ネコがいるのです。積み込んだフスマの下部は彼女の爪あとでボロボロ。打ち合わせている私たちの横で畳の上敷きをガリガリ引っ掻いているのを目の当たりにして、高いのはとても勧められません。
「安いのを気軽に張り替えれば」と提案したのですが…


けれども友人は「ハナちゃん(仮名)はうちの人の命日が誕生日なんだよ」と愛しいご主人さまの生まれ変わりとしてたいへんな可愛がりよう。よく言って聞かせるから、ということで、糸入りの高級紙での張替えとなりました。


商売としてはありがたいことですが、ツレがていねいに張ったものがすぐにハナちゃんの爪とぎに使われて哀れな姿になるのは目に見えています。
ちょっと悲しい気分です。









~浄土の風 薫る町に~     平泉 こがさか楓林堂 


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前回に引き続き、私が深く関わっている「平泉エッセイ・コンテスト」の話題です。

賞状のサンプルが出来上がりました。 いかがでしょうか?

なんで賞状が巻物なの?? というご質問に・・・。


平泉といえば中尊寺。 中尊寺といえば平泉造営の根本精神である「中尊寺建立供養願文」が有名ですが、「中尊寺経」「清衡経」と呼ばれている「紺紙金銀字交書一切経」もたいへん有名です。
紺色に染めた写経紙に経文が一行ごとに金字と銀字で交互に書写されて、それは美しいものです。


かつて福井県丸岡町の「一筆啓上賞」では、繊維産業の盛んな町ならではの織物の賞状を授与しているのを知っていたので、それでは平泉にちなんだ賞状は? と知恵をしぼってみたのです。


紺紙写経用紙を使ったり金字と銀字を交互に書けばもっと似てきますが、それではあまりに畏れ多いことです。
一部雰囲気だけは漂わせたものになりました。


「平泉エッセイ・コンテスト」はいわば「平成版 奥の細道・平泉編」です。
たくさんの方がペンを執り、もしくはキーをたたいて応募してくださることを実行委員会は願っています。
そしてこの巻物賞状を贈らせていただきたい、と賞状担当係の表具屋は願っています。












~浄土の風 香る町に~                   こがさか楓林堂



月日の経つのは早いもので、もう4月も中旬です。
わが家のサクラの標準木(お隣との間の街路樹)はつぼみが膨らんで、うっすらとピンクに色づいてきましたよ。
見上げるほどの大木ですが、今朝、手の届く辺りのか細い下枝に、たったひとかたまり8個ほどの花が咲きました。

その枝をあろうことか、ツレアイはポッキリ手折って参りました。
「ほらほら、咲いたぞ」
私、
「あ、ありがと・・・・・・」


ツレの気持ちはわかります。
私はかんざしのような一枝を受け取って、うれしいようなサクラに申し訳ないようなフクザツな心境。


さて、今日は表具には関係のない話題です。
タイトルにもあるように、今年、平泉では800字のミニ・エッセイを全国から募集します。内容は平泉に関連したことならばなんでもOKです。どうぞ、今からウデをふるって6月1日からの受付に、ご応募をお願いいたします。
以下、募集要項です。


                         *****

【募集内容】
                        
作品内容   平泉に関することが題材であれば何でも結構です。
 
応募資格   中学生以上のアマチュアの方。
 
応募方法   日本語で800字以内(400字詰原稿用紙2枚分)。
             *題と名前は字数に含みません。
         手書き、ワープロなど様式や書式は問いません。
         別紙にタイトル、〒住所、氏名(ふりがな)、年齢、性別、職業(任意)、
         電話番号を明記の上、お送りください。
 
募集期間   平成25年6月1日~8月31日 (末日消印有効)
 
 
【応募先】                         
       <郵送の場合> 
        〒029-4192 岩手県西磐井郡平泉町平泉字志羅山45-2
        平泉町役場総務企画課内  「平泉エッセイ・コンテスト」実行委員会 宛
 
        <メール添付の場合>  
         hiraizumi-essay@kmh.biglobe.ne.jp
        *タイトルに「平泉エッセイ・コンテスト」とお書きください。
 
 
【発表・各賞】 
                      
発 表    平成25年11月下旬、「平泉エッセイ・コンテスト」ホームページ、 
        平泉町ホームページで発表。
        新聞などにも掲載予定です。入賞者には直接、ご連絡をさしあげます。
 
各 賞    清衡賞1名/ 基衡賞 2名/ 秀衡賞 3名/ 泰衡賞 若干名
                  上位三賞には桐箱入り巻物仕立の賞状と副賞、作品集を、
          泰衡賞には賞状と作品集を贈呈。
 
 
選考委員  内海隆一郎(作家)   小野寺苓(作家・詩人)  藤里明久(毛越寺執事長)
 
 
【その他】
                         
       応募は1人1点、未発表の作品に限ります。
        入賞作品は作品集に収録させていただきます。 
        お預かりした個人情報は本コンテストの利用目的以外に第三者に
        開示または提供することはありません。
 
 
お問い合わせ】
                                  
      「平泉エッセイ・コンテスト」実行委員会事務局  
       〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉字坂下225-10
        TEL0191-46-5306  e-mail  kogasaka@abeam.ocn.ne.jp
 
 
       
■主 催  「平泉エッセイ・コンテスト」実行委員会 
           ホームページ http://hiraizumiessay.sitemix.jp/ 
 
■協 賛  川嶋印刷㈱/㈱平泉観光レストセンター/フタバ平泉㈱/朝田建設㈱/
小岩金網㈱/松栄堂㈱/一関信用金庫/衣関屋/岩手銀行㈱/翁知屋(有)/
小野寺設備㈱/JAいわて南/東北銀行㈱/(有)平泉レンタカー/
平泉郵便局/ホテル武蔵坊
                                 
■後 援  平泉町・平泉町教育委員会・中尊寺・毛越寺・平泉ユネスコ協会
一関工業高等専門学校・河北新報社・岩手日報社・岩手日日新聞社
IBC岩手放送                
                    

                 










~浄土の風 薫る町に~                 こがさか楓林堂

 
掛け軸の一番下にはクルクルと掛け物を巻きつける心棒である軸木が取り付けられています。材質はスギやヒノキです。
両端に「軸先」と呼ばれている飾りをつけるので、軸木自体は表から見えません。


今回、お客様から「平泉らしいちょっとしゃれた軸先をつけてほしい」という要望がありました。在庫やカタログを見たりいろいろ考えたのですが、これはというものが見当たりません。ないなら作ればいい、と思い切って平泉ゆかりの「秀衡塗」を特注してみました。
いかがでしょうか。これぞまさしく、平泉。
私としては大変気に入っております。


製作してくださったのは一関市大東町の「丸三漆器」さんです。
短い製作日程でデザインから塗りまで、ムリを利いていただきました。
おかげでよい取り合わせの掛軸が出来上がりました。
地域ならではのものを作り上げるのには、異業種間の連携がたいせつなのだと、
感じました。










~浄土の風 薫る町に~            こがさか楓林堂







月はあっという間に終わり、2月もあと10日…
って、今月は28日までなのですぐに3月ですね。
それなのにこの冷たい風のせいで、表面が氷状態になった雪は一向にとけません。
あたり一面の雪景色はいつまで続くんでしょう?


3月の訪れとともに暖かな陽光と風を期待しているのですが、これもまた気が重い。
スギ花粉、黄沙とともにpm2.5なるものが飛来してきているというではありませんか。
ニュース・ショーでは「なるべく換気をしないように」とのことです。
昨日の常識が今日の非常識のようなアンバイで、目を白黒させています。


寒さと雪のせいで、このところずっと野菜が高いですね。
台所を預かる主婦としては頭が痛いです。
そこでちいさなちいさな自衛手段の水耕栽培 (笑)
これでもじっくり育てると1回分の味噌汁の実になるので
す。
なんといっても今、大根は1本248円ですから、ムダにはできません。
わが家の再生可能植物ipsなのです。

久々のブログ書き込みは思いっきり主婦感覚で、表具のこと、平泉のことだけを記事にするという
基本姿勢から著しく逸脱しております。
つまらなくて、すみません。














~浄土の風、薫る町に~             こがさか楓林堂


昨日8日は中尊寺の金杯披きでした。


ツレちゃんは「大の杯を一気に飲み干した」と大変ゴキゲンになって帰ってまいりました。ですが、ゴキゲンを通り越してどう見てもベロンベロン。いつになくベラベラひとりで同じことを何度もしゃべって、後は高いびきで眠ってしまいました。


ひとりで夜のローカル・ニュースを見ていたら、着物姿の友人がどアップで映っています。
ぷぁ~と満足げな声が聞こえそうな、見事な飲みっぷり!
さっそく「見たよメール」をしたら、「わが身の飲みっぷりのよさに、戸惑っております」と返事が来ました。


ツレちゃんも友人もたくさん福をいただいてきたようです。
連鎖して私にまで福が届くといいなあ、と願っています。












~浄土の風 薫る町に~   表具工房 こがさか楓林堂



あけましておめでとうございます。


大晦日から元日にかけては好天に恵まれて、初詣の人出はかなりあったみたいです。午後ポストまで出掛けたら4号線は中尊寺下の交差点から駅前近くの交差点まで大渋滞。毛越寺通りもかなりの渋滞でした。

元日から仕事をするものと思っていたツレちゃんは、しっかり三が日、正月を休みするようです。
かといって、夫婦で初詣に出かけるわけでも初売りに出かけるわけでもありません。、ふたりともコタツに丸まって駅伝や文士劇を眺めながらのダラダラした3日目です。

まあ、これも必要なエネルギー・チャージなのかもしれません。

今年はどんな人と出会い、どんな仕事に出合うのでしょうか。
ワクワクするような、ちょっぴり不安なような・・・

天変地異が鎮まって、希望の明日が見える世の中になるといいですね。
今年もよろしく、お願いいたします。












~浄土の風 薫る町に~     表具工房 こがさか楓林堂



年の瀬もぐっと押し迫り、2012年も今日を入れてあと3日となりました。
師ならずとも気ぜわしく右往左往しながら走り回っている年末です。ツレアイはこのところ土日も返上で仕事の毎日。たぶん大晦日も三が日も平常営業して、納品日に間に合わせることでしょう。

さて写真は来年の干支色紙です。3匹づつが三つ巴になって九重。
めでたくかわいらしい顔で、長いものが超苦手な私でもだいじょうぶです。

デザイン・制作は隣町の奥州市前沢区在住の中村武志さん。現役時代は友禅染の図案家さんだったそうで、さすが、毎年いただく干支色紙はすてきです。

中村さんとの出会いはもう20年も前のことです。
友禅の原画の個展をされたときに見に行き、竹林に朝日が射して雀が飛び交う絵がとても気に入って購入したことから、ご縁ができました。以来、ずっと年末になると翌年の干支色紙を送ってくださるのです。

手製の色紙掛けに納めて飾ります。
来年は蛇にあやかり、金運、財運を期待しましょうか。

ホーム・ページを開いてくださった方々、ブログにたどり着いてくださった方々にも、来年が佳い年となりますようにお祈りいたします。













~浄土の風 薫る町に~       表具工房 こがさか楓林堂




紅葉も黄葉もすでに鮮やかさを失って、季節は冬にまっしぐら。
写真、ちょっといい風情でしょう。
中尊寺の一院、地蔵院の門構えです。味わいがあって素敵ですね。

ガイドブックにも紹介されていないこんないい風景が、平泉にはここかしこにあります。
和尚さんの自坊なので参拝施設でも観光施設でもないので載ってないのです。
参拝道をちょっとそれると、思わぬいい景色に出合えます。








~浄土の風 薫る町に~    こがさか楓林堂




文化祭たけなわの11月です。ツレアイが講師をする一関市女性センターでも10、11日と文化祭が行われました。さて今年はどんなものが出来上がったのかしら、と気になるところです。

表具の展示コーナーはいつも玄関を入ってすぐのところ。奥まった教室や2階だと見逃されたり省略されがちですが、ここはいやおうなく目に入り、ありがたい場所ですね。

掛軸、色紙掛け、いろいろな形式の額と多彩な作品が並んでいて、引き込まれます。作品をいかに生かすか、というところではプロもアマもなく、センスがものを言います。私もおおいに参考にしたい取り合わせばかりです。


さて今年は、ツレアイも表具の合間に一閑張を取り入れ、5作品が展示されていました。
これもなかなかの出来上がりでとてもよかったです。つい私自身もまた作ってみたくなりました。










~浄土の風 薫る町に~      こがさか楓林堂




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