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3日は藤原まつりでもっとも中心的な行事、「東下り行列」が行われました。
兄源頼朝に追われた義経が藤原秀衡を頼って都落ちしてくる場面を再現したものです。

この行事はいったい、いつから行われていたのかと思っていたら、
昭和30年とのことで、43年以降は恒例行事になったそうです。
けれども調べていくと、戦前の昭和16年に催された記念写真が残っており、
さらに遡って明治35年に催された古記録があったとのことで、びっくりです。

これらは本ブログの09年10月に「新刊書のお知らせ」と題してご紹介した
「平泉―浄土をあらわす文化遺産の全容」の中で
千葉信胤さんが書いておられます。
戦前や明治の人たちは、まさかのちの時代に一大観光イベントとして
たくさんの見物客を集めるようになるなんて想像もしていなかったでしょうね。

千葉さんは
「東下り行列」は、平泉という「風土」のなかに受け継がれてきた、
義経最期の地としての係わりであり、
英雄伝説への讃仰(さんごう)の姿だったのである。
と、結んでいます。
この行列は集客目的の見世物パレードではなく、先祖から受け継いできた精神文化
なんだな、と今年の見物姿勢がちょっぴり変わりました。


今年の義経役は俳優の内田朝陽さん

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